ウエルネスとは「疾病の有無にかかわらず、生きがいを持ってよ
りよい人生を送るために、自分自身を高めようという、ポジティブな考え方、生き
方」を意味します。アメリカで20年前からいわれている概念です。

いまから12年前、東京広尾の Self Medic という薬局で勤務していたころ
ウェルネスの概念をはじめて日本にとりいれた川野正彦氏と出会いました。
最初うさんくさいおっさんやなーと思っておりましたが、お互いビールが好きでよく近くの
ウェイティングバーへ飲みにいくのを重ねるたびにこの方が提唱するウェルネスってなんだ
ろうって興味を持つようになりました。楽しい人生を送るための生き方そのものなんです
ね。
 仕事、遊び、食事、勉強、スポーツ、笑い、文化 etc
とにかく楽しくなければ人生でない!そのものなんですね。自由に人生を楽しむための方法
論はないけど1つの提案だと思ってウェルネスライフのすすめご覧ください。

 









呼吸 咀嚼 睡眠 歩行
入浴 排泄 服装 飲酒
余暇 口腔 趣味







      呼    吸

ストレス社会といわれる現代にあって、つい怒ったり、ドキドキハラハラしたり、息せききって走っていると、それだけよけいな呼吸をし、より多くの心臓の鼓動を打ち、人生のムダ遣いに通じます。慌ただしい日常の中で、ちょと立ち止まって心を鎮め、ゆっくりと深い息をして自分自身を見つめ直す必要があります。
上手な深呼吸法

深呼吸の基本は、次の順序です。 
■ リラックスした姿勢でおなかを引き締めながら深く息を吐く。 

■ おなかを広げながらゆっくり息を吸う。 

■ 胸を膨らませながら続けて息を吸う。 

■ 肩を持ち上げながらさらに息を吸う。 

■ 数秒間息を止める。 

■ ゆっくりと、今までの逆の順序で息を吐く。 

■ これを2〜3回繰り返す。 




     咀    嚼

よく咀嚼することは、ゆったりと時間をかけて食物を味わうことでもあります。ウエルネスライフは「五感総動員運動」で築き上げるものですが、食物は味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚で味わうものです。
 忙しい社会人は食事に時間をかけず、若者はコンビニで軽食を簡単に買って空腹を満たしている。ビジネスマンの平均朝食時間は3分だそうです。あまり噛まなくてもよい軟らかい食物を、短時間で呑み込んでいませんか。
咀嚼のはたらき

 
■消化吸収を助ける唾液パワー
第1に、食物が胃で栄養として体内に消化吸収されることを助けるために、細かく砕きます。
第2に、咀嚼の刺激により、殺菌・消化吸収作用を高める唾液が分泌されます。
第3に、咀嚼の刺激は、脳を経て胃に伝わり、咀嚼運動に見合った胃液が分泌されます
 

■頭部や骨や筋肉の発育を促進し、維持する
正しい咀嚼を繰り返すことにより、表情が豊かで歯並びのきれいな人間らしい顔ができます。

■肥満を防止する
よく噛んで食事をすることにより、唾液が多量に分泌され、血糖値が高まります。その結果空腹感が満たされます。

■脳を刺激する
咀嚼運動が刺激を脳に連続的に伝え続け、脳が活発に機能し、眠くならないだけでなく、反射神経が鋭くなり、記憶力、認識力、思考力、判断力、集中力、注意力などが高まります




     睡    眠

私たちは、睡眠という一見非生産的な行動に人生の3分の1をついやしています。だから、睡眠や休養に罪悪感をもつ人もいます。しかし、進化の過程で睡眠がなくならなかったのは、必要だからではないでしょうか。
快適に眠るためのコツ

■寝床に入る前に 

・寝る前にタバコを吸わない。
・空腹で寝床に入らない。
 寝る前に消化の悪いものを食べない。
・風呂などに入るなどして少し体温を上げる。
・リラックスする。
 (ハーブなどが利用できる。)
・考えれば解決できること以外は考え過ぎない。
・睡眠空間を快適な状態にする。

■日常生活で

・無理なダイエットはしない。
・体温をコントロールする。
・体内時計を一定に保つよう努力する。
・睡眠が不足しているな、と思ったら、休日や電車の中などで補う。
・規則正しく食事をする。
・毎日少しずつ定期的に運動する。
・カフェインの摂取量を減らす。

■眠れないとき 

・眠れなくても気にしない。
・どうしても眠れない時は思いきって起きて、眠くなってから布団に入る
・薬に頼らない。
・心身への刺激過剰な行為やカフェインの摂取などは避ける。(他の温かい飲み物はよい。)
 





     歩   行

 継続のコツは「無理なく楽しく」実践することが第一です。
 1人で歩けば思索が深まり、2人で歩けば恋が生まれ、3人で歩けば会話が弾むことを忘
れないで・・・。

ウエルネス流 継続のコツ

■マイペースを保つ
 はじめから無理な計画を立てると、継続することは難しいものです。決して必死にならずに、無理のないペース
で「ほどほど」を心掛けましょう。
歩数計を付けてみる
 歩数計を付けることにより、自然と歩くことへの意識が芽生えます。上手く活用してみましょう。

■違った目的を持ってみる
 単純動作の繰り返しともいえる「歩行」。継続のためには「何キロ歩く」「何分歩く」等、歩くこと自体を目標にす
ることも大切ですが、「我がまちの歴史探索」「季節探しに出かけてみる」など、たまには違った角度から「歩行」
を捉えてみましょう。

■仲間を誘う
 1人より2人、2人より大勢で・・・。
長続きの基本は楽しさです。仲間を誘って今日からはじめましょう。

■かっこよく歩く
 どうせならかっこよく歩いてみたら如何ですか。ウェアにこだわり、シューズにこだわり、キャップにこだわり
見栄えから入ってみるのも意外と長続きするかも・・。




     入    浴

入浴して発汗レールをきれいにすることは、裏返してみると「身体がだるい」とか「頭がぼんやりしている」とか「筋肉のどこかが痛い」というような自覚症状を取り除くこと、つまり身体をもっとも快適な状態へと導く行為なのです。
 特に、心肺機能に負担をかけず、ゆっくりと長湯できる「半身浴」は、「万病に効く入浴法」とまで言われており、だれでも簡単にできる入浴法としてお薦めです。
ウエルネス流快適なお風呂空間づくりのヒント

★.五感を刺激する
 入浴は何も皮膚だけを刺激するものではありません。
 ちょっとしたスペースに花を飾ったり、エッセンシャルオイル(香油)をバスタブに数滴入れてアロマテラピーを楽しんだり、お気に入りのBGMを流しながら、読書したり・・・。
 まずは手軽にできる演出から!

★.我を忘れよう
 私たちは毎日溢れんばかりの刺激と情報の中で日常生活を営んでいます。その中で唯一心安らぐ空間は我が家のお風呂です。頭を空っぽにし、明日へ向けて身も心も生まれ変わりましょう。

自分と対話しよう
 誰もが裸になる風呂でのひとときは、自分自身を見つめ直すことのできる貴重な時間です。全てを脱ぎ捨てた時に心身から発せられる様々なメッセージに目を向け耳を傾け、等身大の自分と対話しましょう。

★.コミュニケーションを大切にしよう
 たまには家族と、仲間と、裸の付き合いをしましょう。最高の入浴剤は会話です。お湯の温もりと人の温もりで、入浴効果は倍増です。





     排    泄

「きたない」「臭い」と言ってボタンひとつで水に流すことはいとも簡単ですが、お便りを読まず
に捨ててしまうことは、ちょっともったいない気がしませんか。ほんの五秒の観察です。
 最も身近な、生命活動の原点である「排泄」、すなわち「内なるメッセージ」に目を向け、耳を
傾け、鼻を利かそうじゃありませんか!
★我慢はよそう! 
 「排泄」は時間と場所を選ぶことのできない、人間本来のごく自然な生理現象。正しい知識とマナーを身に付け、
気持ちよく排泄しましょう。

★快適トイレ空間をつくろう! 
 自宅のトイレ空間をちょっと工夫するだけでも、気持ちが和みます。まずは芳香剤や観葉植物など、5感にやさしい
演出を!

★携帯グッズにこだわってみる!
 「排泄」は時間と場所を選ぶことはできません。便座クリーナー等のグッズを携帯することで、衛生面に留意した
快適なトイレタイムをつくることができます。

★五感を使って健康チェック!
 「色」「形」「臭い」・・・。毎日5秒の観察は、手軽にできる健康診断。さあ、今日から始めましょう!




      服   装

就寝前のほんのひととき「誰と、どこで会って、何をするのか」さらには「会ひとにどんな自分を見せたいのか、会う場所の雰囲気はどうか」等を頭で思い浮かべて服装を選んでみましょう。翌朝、不思議と自分をイメージ通りに演出していることに気づき、気持ちの切り替えもスムーズに行うことが出来ます。

■自分の服装は自分で選ぼう!
 お父さん、毎日着せ替え人形になっていませんか?
 奥さんは立派なスタイリストですが、たまには自分の好みで服装を選んでみませんか
 
■ネクタイ、スカーフ、まずは小物から!
 「おしゃれ」は何もそんなに難しいことではありません。たまにはアフターファイブにネクタイを締め直すのも素敵ですよね。気持ちの切り替えにも一役買います。

■休日の服装は大丈夫? 
 「服はスーツ(仕事着)とパジャマしか持っていない。」とは言い過ぎですが、内心「ドキッ」とされる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
 休日の服装は、ご自身の趣味・性格、さらには生き方を表します。 

■たまには違ったスタイルを!
 人それぞれに個性があるように、服装選びも十人十色です。
 たまには思い切って、いつもと違った服装にチャレンジすることも、新たな自分発見につながります。




     飲   酒

 日本人とお酒のつき合いはたいへん古く、縄文時代にはすでに「お酒」が造られていたという説もあります。
 穀物から造られるお酒は、神の恵みを象徴する神聖なものとされていました。
 今日、私たちはさまざまな生活場面で美味しいお酒を飲みますが、お酒と上手くつき合うことが健康・長寿にもつながることを認識し、自分の適量を知り楽しく飲みましょう
■ おいしいお酒を飲むためには・・・

飲酒は適度に自分の適量をわきまえ、楽しく飲むことが基本ですから、人と競争したり、無理やり飲ませたりなどルールを無視した飲み方はウエルネスライフに反します。
 お酒を良き友として、生活を潤いのあるものにしていこうとした先人たちの目には、過剰飲酒やイッキ飲みの問題などはとても嘆かわしく映ることでしょう。




      余     暇

人生80年時代、余暇生活の充実なしに人生を楽しむことはありえない時代になりました。本当に
やりたいことを見極め、自ら学ぶ=楽しむことのできるライフスタイル(自遊人)を目指してみまし
ょう。
余暇生活の設計

 
■ 前出したように、今や生涯労働時間の約3倍ま
で増大した余暇は、単に「余った暇」といった考え方
でなく、目標をもって積極的にトライするものという考
え方になってきました。まさに、満足のゆく充実した人
生を生きるために、自分の生き方、暮らし方を考え計
画し、実行するために作成する「ライフデザイン」と呼
んでも過言ではないと思います。
■ しかし、個人的なものである余暇には、社会的な
制限・期限があるわけでなく、到達目標などが見えに
くいことも事実です。
■ そこで、自分自身で余暇生活の設計(ライフデザ
イン)をすることが重要になります。
■ 人から「余暇はこうあるべきだ」と指導されるもの
でなく、自分で楽しく遊べるものを計画に沿って実践
していく過程で、必要に応じて何回も書き直し、設計
していくことが大切なことだと考えられます。
■ それこそが、21世紀の余暇=自由時間をデザイ
ンできる「自遊人」ということなのです
        




      口    腔

歯の健康を考えた時、一生自分の歯で食事ができることは健康づくりの基本と言えます。
歯の健康は、食べる楽しみが生活の質(QOL)の向上につながるなどの視点から今後ま
すます国民に理解されると思われます。
「いい歯でしっかり噛む」ことの基本を学習し、実践してみましょう。
虫歯になるかどうかは

◆歯の質
◆酸を作る細菌の数や種類
◆食べ物(特に砂糖の量)
◆歯垢が歯に付着している時間
◆唾液の量や性質

 など、それぞれの項目に応じた予防策が必要で
す。菌や酸の塊とも言える歯垢を取り除くことが、口
腔ケアの第一歩と言えるのです。理想的には食後3
分以内に歯垢を落すことは、酸でカルシウムが溶ける
「脱灰」を抑えることができ、唾液によってカルシウム
が戻る「再石灰化」を助けることができ、それだけ虫
歯の危険性が減るということです。

 歯垢を放っておくと、酸を作るミュータンス菌や毒素
を出す菌が増殖して、口の中が悪い状態のままバラ
ンスがとれてしまいます。そこで、毎日歯磨きを丁寧
に実施することで、歯垢を除去すれば、徐々に悪い菌
が減り、口腔内は常によい状態に保つことができるの
です。

 歯の健康は歯の喪失を防止し、食物の咀嚼によっ
て脳の活動を活発にすることはもちろん、食事や会話
を楽しむなど生活の質をも高めてくれます。

 口腔ケアの基本をしっかり認識することで、虫歯を
減らし、豊かなウエルネスライフを実践しましょう。
         歯と口の働き
1 咀嚼(そしゃく)……食べ物を細かく噛み砕き、唾液と混ぜ合わせる働きを咀嚼と言います。
咀嚼がうまく行なわれるには、歯はもちろんのこと、唾液腺からの唾液の分泌、舌の運動、顎関節の運動の協同作業が必要ですが、食べ物を噛み切るための前歯と食べ物をすりつぶす臼歯が正しく配列していること、及び上下の歯が正しく噛み合うことが大切です。
2 消化……咀嚼によって細かく噛み砕かれ、すりつぶされた食べ物の一部(澱粉)は唾液の中にある消化酵素アミラーゼによって吸収されやすい麦芽糖に分解されます。これが唾液の働きによる消化ですが歯や舌の働きがなくては充分な消化は行えません。
3 嚥下(えんげ)……飲み込むことを示しますが、日常なにげなく行なっている生理現象ですが、実に巧妙なしくみによって行なわれている反射運動です。咀嚼された食べ物の嚥下は舌や口の中の粘膜の感覚によって、飲み込んでもよい状態が反射的に判断されます。口唇や頬の筋肉の働きも重要であることは口を開けたまま飲み込むことができないことで理解できると思います。
4 発音……発音は気管を通ってくる空気の流れが咽頭にある声帯を振るわせておこりますが、その際に口唇、舌、口蓋垂といった動く部分と咽頭(いんとう)、喉頭(こうとう)、口蓋(こうがい)、歯などの動かない部分の協同作業によって色々な音が生まれてきます。
5 味覚……味覚は舌にある味蕾(みらい)で感じ取りしんけいによって中枢に伝達されますが、食べ物の味は味覚だけで感じるものではなく、食べ物の温度や歯ざわり、舌ざわりといった触覚も大きく関係しています。
6 表情……口や歯の関係する表情は働きとはいえませんが、精神的、心理的側面からみれば、社会的、対人的な影響は無視できないでしょう。





      趣    味

趣味とは広辞苑によると「専門家としてでなく、楽しみとしてする事柄」となっています。
 自由時間が増え、時代は仕事一筋の「仕事大好き無趣味人間」から、趣味を活かした仲間づくりや生きがいづくりに卓越したウエルネス人間を求めています。「生きがいある老後の条件」として「趣味を持つこと」の大切さが言われています。
 モーレツ社員などは死語となって久しい今日、あなたの趣味はと聞かれたときに「仕事です」と答えるような生き方を送らないように、あなたのライフスタイルを見直してみましょう。


 21世紀に入り、高齢社会に対する不安から具体的な対策として単に寿命を延ばすことが期待されているだけでなく、「生活・人生の質」=クオリティー・オブ・ライフを求める風潮が人々の間に浸透してきました。

■現在のところ、「生活・人生の質」はおもに医療との関わりで多く用いられていますが、より幅を広げるとともに視点を変えることにより、熟年以降の時間を活用し「生きがい」を感じながら生活するというテーマともなります。もう10年以上も昔で今では死語になってしまった「濡れ落ち葉族」や「ワシ族」という何ともやりきれない熟年男性を表現した言葉を思い出しました。

■定年退職して家で何もすることがないので奥さんにまとわりつく。払っても払っても箒についてくる濡れ落ち葉というのが語源です。また、奥さんがどこかへ出かけようとすると「ワシも行く」とついてくる。
 会社に勤めているうちはいいのですが、仕事に翻弄され、趣味を持てなかった人たちが、毎日が日曜日の状態になると何をしていいのかわからないことでの現象です。

■現在ではこうした状況は改善され、「ニューフィフティ」なる団塊の世代が人生を楽しむ方法を模索し、趣味に没頭し日々是好日にするために輝きだしています。
 アメリカでは、精神神経免疫学(PNI)という、新しい学問領域が話題を呼んでいますが、趣味や地域活動を熱心に取り組んでいるグループはそうでないグループより病気の回復が早く医療費の軽減にも寄与していることがどうやらはっきりしてきましたし、当然ですが「ボケ」や「寝たきり」にもなりにくいことも医学的に証明されてきました。

■つまり、病院にいく暇があれば趣味を楽しむとか、何か新しいことにトライしましょうという時代になってきたと言えるのでしょう。人生80年時代の今日、医学のさらなる発展から癌も克服され寿命は110〜120歳にまで延びるとも言われています。

■しかし、「生活・人生の質」=クオリティー・オブ・ライフつまり趣味や生きがいを持ち、心を楽しくするということは医学的には不可能なのです。これだけは、楽しい人生を送りたいという本人の意識がなければどうしようもないことなのです。

■昔はよく「楽しいことばかりしていると国が滅びる」などと言われたものです。確かに終戦からここまで復興してきた日本はこうした考えを持っていた人々によって支えられていたことは事実です。
 しかし、時代や環境が大きく変化した今日ではむしろ「趣味として楽しい生きがいさえ持っていれば、健康で元気に暮らすことができる時代」と言えるようです。








                                         参考文献(財)ウェルネス協会


いま非常に世の中は厳しい時代になっております。そういうときこそこのウェルネス精神で
乗り切ってみては如何ですか?体も心も充実した人生(たまには挫折も・・)をおもいっきり
エンジョイしてみてはどうでしょうか!







shasin
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